ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「おい安心しろ。すぐに病院つれてってやるから。意識をしっかり持て!」
「あの…私まるで死にそうみたいですけど、大丈夫ですよ…?」
「だからもう喋んな余計口ん中切れんだろ!!」
私をお姫様だっこしているとは思えない速さでどこかに向かって歩く魔王。
下から見る魔王の顔はすごく険しくて、いつになく怖い。だけど
「…あったかい」
「は?っておい!寝るなっ!寝たら死ぬぞー!!」
いやここ冬の雪山じゃないんだから…
そんなことを思ったけど、それを口にすることはできず
ふわ、と意識が遠のいていった。