ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「今回のこと…ほんとにごめん。謝っても許されるなんて思ってないけど、でもあの夜、俺がりのに好きって言ったのは嘘じゃないよ」
まっすぐに私を見つめる嵐くんの瞳。
「はじめはただの“落とす対象”だったけど、りのといるうちに、ほんとに好きになってた。りののこと、一人の女の子として」
今更何言っても、遅いけど。と視線を落とす嵐くんに、
「…うん」
嵐くんに一歩、近づく。
「ありがとう。気持ちはすっごく、嬉しかった。…じゃね、また、どこかで」
それだけ言って、今度こそ魔王と一緒にファミレスを出た。