ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。




「ここが穴場スポット?遠すぎて豆粒にしか見えないんだけど…」



「そんな時のために!ほらこれ!」




じゃーんっ、とご丁寧に効果音つきで佑奈が取り出したのは双眼鏡。




「え、なんでこんなの持ってんの?」


「まぁまぁ、二個持ってるから一個かしてあげる」




しかも二個持ち!?





ちょっと佑奈に引きながらも、佑奈のマネして同じように双眼鏡を覗き込んでみる。すると、




…いた。魔王と、呉葉さん。




「わ~魔王と白雪姫、ほんっとお似合いすぎ~…」




隣で佑奈がうっとりとため息をついた。内心で、それに大きく頷く。




魔王と白雪姫は、本来なら世界が違いすぎて(RPGと童話?)どうなのって感じだけど、ほんとにお似合い。



美男美女すぎて、そこだけ世界が違う(魔王は表情が険しすぎて忘れがちだけど実はすごい美形だったんだな…)。




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