ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
数十分後。
「ねえー。りのちん全然食べてないジャン!ほらこの、コーンフレークあげるよー」
「ちょっ…さっきからコーンフレークばかり、完全に押し付けてるよね!?完全に嫌いだよね!?」
「あは、そんなわけないしりのちんのこと残飯処理係とか思ってないから~」
「コーンフレークに謝れ!!」
私と宮前龍太郎は2人で1つのチョコレートパフェをつついていた。
宮前龍太郎が、水だけの私を見かねて「一緒に食べよ?」と言ってくれたのはアリガタイのだが…
コーンフレークに特化している完全に!
いやコーンフレーク好きだけど…分けて頂いておいて文句なんて言うのは大変僭越だけども!!
「……2ミリでいいので生クリーム食べていいですか…?」
目の前のフワフワ~な生クリームの誘惑が私を襲う!!
「え~どうしよっかな~じゃあチューしてくれたら「おい」
地獄のような低い声に顔をあげると
「…おまえら、さっきからうるせーんだよ」
いちごミルクをグラスで飲んでいる魔王が、顔だけで殺人できそうな形相をしておられた。