ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。




「こ、ここですか…!?」



呉葉さんに連れてこられたのは、高級ランジェリーショップだった。




あ、あきらかに私が普段御用達のお店とは違う…下着が…下着なのに…ギラギラしているっ!




「そう。こういう所には、さすがに男子連れてはこれないでしょ?」




行くわよ、と呉葉さんに促されて、恐る恐る店内へ足を進めた。





庶民の性なのか、どうしても値札を見たくなる衝動を抑えられない。




こっそり見てみると、0がいち、に、さん、し…





だぁぁぁっ!私の普段着の何倍のお値段よ!?たかだが下着でしょ!?





「これとこれとこれ、あとこれも」





そんな私の隣で、店員さんに向かって無造作にいくつかの商品を投げるように渡している呉葉さん。




「呉葉さん、決めるの早いですね…」




「そ?私、あんまり悩まない主義なのよね。ああでも」




呉葉さんが思いついたように、手元にあったブラを手に取った。




「少しくらい試着しようかな。あなた、付き合ってくれる?」




呉葉さんの透明感のある白い手が私の手を取る。




「えっ、ちょ、ちょっと…!?」




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