ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「ちょっとトップがきついわね。もう一つサイズあげようかな」
なんて鏡の前で悩んでいる呉葉さんと
「……」
なぜか一緒に試着室に入った私は、所在なさげに佇んでいた。
「そんなに細いのに胸大きくて、羨ましいです~!ね?」
なぜかそばに控えていた店員さんが、私に同意を求めてくる。
「そうですね、めちゃくちゃスタイルいいですね、呉葉さん!」
これは本心。
呉葉さんはウエストはくびれているのに胸は大きくて柔らかそうで、女の私でも思わず鼻血が出そうだ。
「ふふ、そう?ありがと」
呉葉さんは満足げに微笑むと、「サイズあげて持ってきてくれる?あと色違いも」と店員さんに命じた。
店員さんが出ていって、鏡ごしに呉葉さんと視線が合う。
「…あの、私も外で待って…」
「暁は、何色が好きだと思う?」