ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「今日は悪かったわね、付き合ってくれてありがとう」
「いえ、全然」
ランジェリーショップで呉葉さんはいくつか下着を購入した。
その帰りは、やはり呉葉さんの専属じいやが運転する座席フッカフカの高級車。
今日の夕ご飯は何にしようかな、なんて車に揺られながらぼんやり考えていたときだった。
「今夜の下着、あなたは何がいいと思う?」
「え…は、はい?」
「私的にはあの深い赤のやつか、黒いやつが暁のイメージかなって。どっちが暁、興奮すると思う?」
「こ、興奮!?」
突然の呉葉さんからの問いかけに心臓がバクバク言っている。
興奮ってもしかして呉葉さん
「そ、その、こ、今夜、呉葉さん宝示さんと…」
「そう。誘うつもりよ」
窓からわずかに差し込む夕日を背後に
呉葉さんが妖艶に微笑んだ。