ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「スマホの電池が切れて」
「はぁ?マジかよ。タイミング悪」
魔王がはぁ、とため息を吐いた。
「と、というか宝示さんはどうしてここに!?」
「どうしてって、お前がいつまでたっても帰ってこねーし連絡つかねーし、探しに来たに決まってんだろ?」
「え…だ、だって、呉葉さんは?」
「呉葉?」
魔王が不思議そうに首をひねる。
「なんでここで呉葉が出てくんの」
「だ、だって呉葉さん、今日…」
「…りの。おまえ、もしかしてなんかアイツに言われた?」
スッと細まる魔王の切れ長の瞳。
「そ、それは」
「まだ躾が足りねーな」
「躾!?」
「だってお前、俺より呉葉の言うこと聞いてこんな所にいるんじゃねーの?
お前、自分が誰のもんかわかってる?」
「誰のもの、って…」
「俺のだろ」