ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。




「庶民が何用だ?」




おおう、学校モードの極寒宮前龍太郎だ…毎度のことながら学校外とのギャップにビビる。


でもここで会えたのは幸運!




「呉葉さんに会いにきたの。今日で学校辞めるって聞いて」



「…へえ」





宮前龍太郎はクイッとメガネを持ち上げると





「ここは一般の生徒が立ち入る場所じゃない。帰れ」





私の腕をつかんで強制送還しようとする。




「ちょっ…お願い、最後に一言だけ言いたいことが…!」



「暴れんな、大人しくして」





私の腕をつかんだまま、宮前龍太郎が私の耳元で小声で囁いた。





「これ、貸しね?♡」






< 247 / 336 >

この作品をシェア

pagetop