ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「庶民が何用だ?」
おおう、学校モードの極寒宮前龍太郎だ…毎度のことながら学校外とのギャップにビビる。
でもここで会えたのは幸運!
「呉葉さんに会いにきたの。今日で学校辞めるって聞いて」
「…へえ」
宮前龍太郎はクイッとメガネを持ち上げると
「ここは一般の生徒が立ち入る場所じゃない。帰れ」
私の腕をつかんで強制送還しようとする。
「ちょっ…お願い、最後に一言だけ言いたいことが…!」
「暴れんな、大人しくして」
私の腕をつかんだまま、宮前龍太郎が私の耳元で小声で囁いた。
「これ、貸しね?♡」