ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「いちごミルクもその時はじめて飲んだし」
「ええっそうだったんですか!?」
てっきり物心ついた時から大好きなのかと!
「おー。家だとジュースっていったら、シェフが農家から直接仕入れた果物でスムージー作るくらいしか。親も食べ物にはけっこう厳しかったしな」
シェフとかいたんだ…!
「なんか、さすがですね…」
「…お前が作る家庭料理?みたいのも、はじめて食ったな」
「そりゃシェフと比べたらしょぼいですよ〜…」
「誰もしょぼいとは言ってねぇじゃん?俺は…、」
何か言いかけた魔王が私を見て、
つられるようにして私も魔王を見る。
「っ、」
先に視線を逸らしたのは魔王だった。
…なぜか耳が真っ赤だ。
「俺は、り、りのの料理が、一番好きだし」