ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「っ、」
ドキッ!とすごい勢いで心臓が跳ねたけど
だめだめだめ!これは酔ってるだけだから!ドキドキするな私~!と必死に自分に言い聞かせる。
そんな私に、魔王はグイッと顔を近づけて
「ねえ、りの」
「っ、」
ねえ、とか、普段の魔王なら絶対言わないよ~…!
「な、なんです、か」
「…おれ」
「は、はい」
「ほんとはずっと好きだった」
「えっ…」
「いちごミルクのこと」
そっちかーいっ!!!
っていやいや私、そっちってどっち!?
まさか魔王が私のこと…なんていやいやそんなことあるワケないでしょ!?
この体勢だ!この体勢とこのおかしな距離感が私を狂わせている!!!
「あの、宝示さんとりあえず一回離れ…」
「ほんとは、小さい頃に近所の友達にもらって、一回だけ飲んだことあって。でも親に禁止されたから。そんな得体の知れない液体飲むなって」