ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
お前が言ったんだろ
「はよ」
「お!はよう、ゴザイマス…」
翌朝。
朝ごはんの用意をしていると、後ろから魔王の声がして、ビクッと肩が跳ね上がった。
だって、だって、だって!
昨日はお風呂でよくあたたまっても、全然眠れなかった。
魔王に抱きしめられた感触が体に残ってて…
一晩中目ギンギンだったよ!!
「どうした?固まってっけど」
後ろから聞こえる魔王の不思議そうな声。
「い、いえいえ…今準備しますね~!」
机にお皿を並べながらチラッと魔王を見ると、魔王は特段変わった様子もなく、いつも通りいちごミルクのパックにストローを刺していた。
…もしかして、覚えてない?そうだよね!けっこう魔王酔ってたし!覚えてないよね~!
ホッとして、魔王の前に焼いた食パンを並べた。
「ジャムはいちごとママレード、どっちにしますか?」
「ん、いちご」
かわいい。
「はい、どーぞ」
「さんきゅ」