ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
“ただの同居人”…?
「え、えと、そのー…」
「いやいい、ちょー待って」
魔王が大きな手を広げてストップをかけた。
「うん、ワリー。こんな時間ない中で急に言われても困るよな。また後で話そう」
「…はい」
「んじゃまた、…夜に」
「…はい」
また、夜に。……か。
今更だけど、なんかすっごく同居してるっぽくない!?
魔王と別れ、一人で佑奈を待ちながら私は内心で密かに悶えていた。
ただの同居人ってことは、つまり、魔王と対等な立場ってこと…?
召使いとしてじゃなくても、魔王は一緒に住んでもいいって思ってくれてるってこと…だよね?
「…どうしよう」
めちゃくちゃ嬉しいんですけど…!