ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
ぞく、と背筋が冷えた。
佑奈が私を気遣うように、そそくさとスマホをしまう。
「…こーゆうわけだから、とりあえず今日は学校休んだ方がいいと思う。
魔王って怖がられてるけど、うちらの中では一目置かれてる存在だから…魔王のファンも多いし過激派が何してくるか」
たしかに…魔王はコワがられてるけど、それでも告白する子は後を絶たない。
私も何回か見たことあるし、きっと私が知らないだけで、そーゆうこと沢山あるんだと思う。
でも
「いや…大丈夫。学校行くよ」
「えぇ?やめといた方がいいって!」
「でも、休んでも何も変わらないし…むしろどんどん悪化するだけのような気がする」
「それは、そうかもだけど」
佑奈が困ったように眉をひそめて、ため息をついた。
「じゃー今日はなるべく1人になんないでよ?何かあっちゃマズいからさ」
じゃ学校行こー、と歩き始めようとする佑奈を、「待って」と引き止めた。
「佑奈は……その、怒ってないの?
私と、魔王のこと……」