ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。




学校に着くと、遅刻ギリギリの時間だからかもう生徒の姿はほとんどなかった。




昇降口で急いで上履きに履き替える。…と。




「いっ…」



たぁーい!!!





上履きに左足を突っ込んだ瞬間、指先に激痛が走った。




急いで足を抜いて上履きの中を見てみると





「……これ」





画鋲が一個。



これ、明らかにわざと入れられたもの、だよね…?





「りの、どした?」



「佑奈、実は…」





キーンコーンカーンコーン





その時、SHR開始を告げるチャイムが鳴った。




「やっば遅刻!急ご!」


「…うん、そうだね!」





画鋲をつまみ出して、慎重に上履きを履いた。




佑奈には、後で話そう…





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