ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
パラパラと、夜空に花火が散っていく音がすごく遠く感じた。
顔に熱が急速に集まっていく。
「…え、と…」
しまったあああああ!!ついなんか!ポロッと!!
告白してしまった…!!!
魔王は何も言わない。
そりゃそうだ。こんな事この状況で、こんな場所で、突然言われてもって感じだよね!?
「…あ、あの。ごめんなさい。今のは忘れて下さっ…きゃっ」
ぐいっと強い力で引き寄せられて
気づいたらあたたかい胸に閉じ込められていた。
「敬語禁止」
すぐ頭の上から、魔王のちょっと掠れた声がする。
「…って言わなかったっけ」
「い、いい、ました。すみませ…いや、ごめん」
「ふ」
魔王の笑う声がして、ぎゅ、とさらに強い力で抱きしめられた。苦しいくらいに。
「じゃあお仕置きな」
「え、おしお…、っ」
魔王の腕の力が不意にゆるまったと思ったら、
次の瞬間、
キス、された。