ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「あいにく俺はそんな暇じゃないさ」
魔王のお父さんが、呆れたように肩をすくめた。
「嘘つけ。
お前の他に誰がこんなことするっていうんだよ!」
「暁坊ちゃん、口が過ぎますよ」
「お前は黙ってろ東雲!つーかお前がコイツの命令でこんな写真撮ったんだろ!?そのせいでりのがどんな目に遭ったかっ…」
魔王が東雲さんの胸倉につかみかかった。
だけどそんな状況なのに、東雲さんは怯えるどころかニコニコしている。
「ちょ、宝示さん落ち着いて…!」
「そーだよ、老人にボーリョクとかサイテーだね」
不意に部屋に響いた、聞き覚えのある声。
独特にユルくて、緊張感のカケラもない…
「憶測で人を疑うのはよくないよ暁。
ぜーんぶ、俺が一人でやったことなんだから」