ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。





「宮前龍太郎…!?」



が、なんでここに!?




しかも今、俺が一人でやったって言ってなかった…?






「…龍太郎?おまえ、何でここに」



「友達が家に遊びに来るくらいフツーだろ?」





どこか気だるそうに歩いてきた宮前龍太郎が、魔王の手をつかんで東雲さんの胸倉から外させた。




「5才の時から公式の“ご学友”ですから、俺は」



「…龍太郎、おまえ…さっき、なんつった?」



「だからー、俺が全部やったんだよって」



「…コイツに命じられて?」



「暁、人の話聞いてたー?
全部俺一人でやったって言ったじゃん」





2回も言わせないでよめんどくさいからさー、と言う宮前龍太郎の言葉はちゃんと聞こえてるのに、理解できなかった。




ぜんぶやったって、




「写真撮ったの…宮前龍太郎だったの?」





そこではじめて、宮前龍太郎のメガネをかけていない瞳が、私を捉える。





「そーだよ。拡散したのもね。

ついでに嵐くんにりのちんを誘惑してって頼んだのも俺だし、

呉葉を呼び寄せたのも俺。

あ、もしかして全然気づいてなかった?」





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