ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
ただの友達
「りーのちん」
昼休み、いつものようにお弁当を食べていると
宮前龍太郎が突然、訪ねてきた。
キャアアッ…と教室が悲鳴にも似た歓声に包まれる。
「いいなぁりのまたご指名!?
ていうか、宮前様なんか雰囲気変わった!?」
佑奈が頬をピンクに染めながら言う。
宮前龍太郎は今日はメガネをしておらず、校則通り着こなしていた制服も軽く着崩していた。
話し方もオフバージョンの時のような緩~い喋り方。
「わ、わかんないけど呼ばれてるからちょっと言ってくるね…?」
「いいなぁいってらっしゃいー!!」
佑奈の羨望の眼差しに見送られて教室を出た。
「突然どうしたの?」
「うん、ちょっとヤボヨー。話があって」
話…?