ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。





廊下の真ん中にスライディングするようにして、なんとかチョコを手中におさめた私。



「セーフ…!」




心底ホッとして、立ち上がろうと顔をあげたときだった。




「……お前」



「…マ!!!」





ままま魔王!?





大きく目を見開き私を見下ろす魔王と視線がぶつかった。




なんと私、ちょうど魔王の行く手を阻むようなタイミングで廊下にスライディングしてしまったらしい。




タイミング最っ悪…!





誰かが後ろで



「やっば…あの子処刑されるんじゃね?」なんて言う声が聞こえる。





しょっ処刑て…そんなまさか…




魔王の瞳がスッと細まる。






やりかねない!!!!!







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