ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。




5時間目はグラウンドで体育だから


お昼ごはんを食べた後すぐにジャージに着替えて、佑奈と並んでグラウンドに向かう。




「りの顔色悪いけど体育して大丈夫なのー?見学すれば?」



と、心配してくれる佑奈に笑顔で返した。




「へーきだよ、大したことないから「ああああ嘘っ!?信じられない!!」





突然大きな声を出した佑奈が、パアッと顔を輝かせた。え、私の心配は?





「みて!魔王と宮前様…!!」




見ると、前方から魔王と宮前龍太郎with取り巻き達が歩いてくる。





いつも通り険しい顔した魔王。



メガネをかけて知的な顔した宮前龍太郎は、とても「りのちん?」なんて私を呼ぶチャラ男と同一人物だとはとても思えない。





やっぱりこないだの光景は幻!?





「りのっ、何してるの?早くよけないと!」



「あ、うん……っ、」






佑奈について廊下の端によけようとした瞬間、ぐら、と視界が歪んだ。




よろけそうになる足を必死に踏ん張る。





どうしよ、何このめまいっ……





< 56 / 336 >

この作品をシェア

pagetop