ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「位置について…よーい―――」
先生の合図で走り出す。
目の前には5体のハードル。
体育は好きだし、運動神経にはけっこう自信がある!
怒りのパワーで軽くハードルを越え、「よし!」と満足感をおぼえながらタイムを聞こうと計測していた子のもとに向かった。
絶対自己最高記録出たよね!
「ねえね、今私何秒――」
言葉が途切れ、ぐ、と踏ん張るように足を止めた。
まただ、またあの目まい。
もうほんとに私、どうしちゃったんだろ
しかもさっきより気持ち悪いし
やっぱ佑奈の言う通り体育見学しとけばよかった。
やばい、立ってられな――
「バカじゃねーのお前」