ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
お粥ってアレだよね、
熱が出たときとかお腹の調子が悪いときとかに食べるアレ…だよね!?
「……な、なぜ……!?」
恐る恐る聞くと
「あ?具合悪いときはとりあえずコレ食うんじゃねーの、庶民は」
俺の場合専属の医者が調合した薬しか飲まなかったけどな!なんて言いながら、土鍋のふたを開ける魔王。
もわっと湯気があがって、
お米のいい匂いが部屋に広がった。
「………あの」
「あ?早く食えよ」
私に向かってレンゲを差し出しながら顔をしかめる魔王。
「い、いやあの、その…もしかしてこれ…
わ、私のために…作ってくれたんですか…?」
だって。到底信じられないんだもん。
あの魔王が、こんな私みたいな召使いのためにお粥を作る、なんて…!