ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。





予想外の塩攻めに水を飲みまくる私に、魔王がチッ!と舌打ちした。



や、やばい怒ってる超怒ってる!どどどうしよう、どうにかしてフォローしなきゃ「悪かったな」




「……え?」




魔王からの予想外の言葉に、思わず水を飲む手を止めた。





「……なんか失敗したみてーで。料理は苦手なんだよ……まじで」





そう言う魔王の指には、絆創膏。






「…あの、魔お…宝示さん。その絆創膏って」



「…あ!?っげーよこれは!」





魔王が焦ったように手を後ろに回して隠す。





「別にお粥ごときで火傷とかしたわけじゃねーから。まじちげーからな!!!!!」




「わ、わかってます!!修行の一環…ですよね!?」





「っだから無関係だっつってんだろ!!!」






…どうしてだろう。



魔王はなんか、めちゃくちゃ険しい顔して怒鳴り散らしてるけど。





…いつもよりも何故かあんまり…怖くない、かも。





< 69 / 336 >

この作品をシェア

pagetop