ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
予想外の塩攻めに水を飲みまくる私に、魔王がチッ!と舌打ちした。
や、やばい怒ってる超怒ってる!どどどうしよう、どうにかしてフォローしなきゃ「悪かったな」
「……え?」
魔王からの予想外の言葉に、思わず水を飲む手を止めた。
「……なんか失敗したみてーで。料理は苦手なんだよ……まじで」
そう言う魔王の指には、絆創膏。
「…あの、魔お…宝示さん。その絆創膏って」
「…あ!?っげーよこれは!」
魔王が焦ったように手を後ろに回して隠す。
「別にお粥ごときで火傷とかしたわけじゃねーから。まじちげーからな!!!!!」
「わ、わかってます!!修行の一環…ですよね!?」
「っだから無関係だっつってんだろ!!!」
…どうしてだろう。
魔王はなんか、めちゃくちゃ険しい顔して怒鳴り散らしてるけど。
…いつもよりも何故かあんまり…怖くない、かも。