ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。





「最近ちゃんとご飯食べるようになったね。財政危機は脱したの?」



「う、うんまーね!」



「もー、ちゃんと食べなきゃダメだよ~?

りのが倒れたとき、ほんと心臓止まりそうになったんだから!」




そう言いながら、ハイッこれも食べて!と私のお弁当の上に、ハンバーグをひとかけら、のっけてくる佑奈。




「ありがと佑奈」




体育の授業中に貧血で倒れたあの日から。



ご飯は意識してちゃんと食べるようにしてる。



とゆうか…魔王がまるで脅迫犯のような目つきで「メシを食え」と脅し…いや、すすめてくる。



前は魔王がご飯を食べ終わってからチャチャッと自分の分は済ましていたけど、最近は魔王の正面の席に座ってちゃんとご飯を食べている。




「いいよお~」




モグモグご飯を頬張りながらニヤニヤしている佑奈。




「別の意味でも心臓止まりそうになったし~!」



「え、なにが?」



「なにがって何言っちゃってんの~?

魔王のお姫様だっこって!


もうまるで、魔王に悪の巣窟に攫われるお姫様みたいだったよお~!」






え、かっこいいシチュエーションなの、それ!?






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