ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。
「北浜りのです。えっと、よろしくお願いします「こちらこそご指導ご鞭撻よろしくお願いします!!!」
慣れない体育会系のボリュームに耳がキーンとなる帰宅部。
ていうか、ご指導ご鞭撻って……私は何かのコーチにでも就任したんだろうか。
「北浜さんには赤井くんの教育係をやってもらいたいんだよね~」
あ、就任してたらしい。
「私がですか?」
「うん、北浜さん長いし仕事できるし、じゃお願いね~」
そう言って、自分の役目は終わった…!とばかりに店の奥に消える店長。
その背中にサラリーマンの悲哀を見た気がして、私は何も言えなかった。
「北浜先輩っ!改めて、よろしくお願いシャス!!」
目の前には目をキラキラさせて私を見つめている新人くん。
まるで全国大会を目指すかのようなテンションだ。
「う、うん、よろしくね…!」
私もがんばって、このテンションについていかなければ…!!