ツンデレ魔王様と同居生活はじめます。





「っあー、終わった~!」




バイトを終え、帰路につく私の隣を歩きながら、赤井くんが大きく伸びをする。




「おつかれさま。
赤井くんすごいね!3日目とは思えないくらいのすごい動きだった」



「え…それってもしや、3日目とは思えないくらいの使えない奴ってことすか!?」



「えぇ?違うよ〜。
3日目とは思えないくらい、素晴らしい動きだったってこと!」





私のバイト3日目なんて、恥ずかしくて見せられないくらい。

赤井くんは動きもテキパキしてて、物覚えもいいし、礼儀正しいし。





「店長も赤井くんみたいなデキるバイトが入ってくれてさぞ心穏やかだろうね~」



「や、それを言ったら北浜先輩っすよ、すっげー嬉しそうでしたもん店長。

“これで眠れる!”って」



「ははは…」





言ってるところ、ものすごい想像できるかも。





頭の中で安らかに眠る店長を想像しながら、「ところでさ…」と私は赤井くんに切り出した。




「赤井くん私と同じ年なんだよね?敬語、やめない?」





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