あなたは運命の人
五日間お風呂に入っていなかったから、一先ずシャワーを浴びた。
その後、お母さんにまず電話をした。

『お父さんは夕方まで帰って来ないわよ?それより熱はもう大丈夫なの?』

お父さんにもちゃんと話をしたいから、夕方頃に行こうと決めた。

八時、お腹が空かない。

九時、ハウスキーパーさんが来た。
昼食と夕食を作ってくれた。
十一時には帰っていった。

正午、桐人君からメールが来た。

『熱は上がっていない?ちゃんとご飯食べて、薬は飲んだかな?』

どういう気持ちで私に送っているのだろう。

そしてここまでさせているのは私のせいだ。

そう思うと申し訳なくなって、メールを返せなかった。

十三時前、メールがあった。

『寝てる?心配だから起きたら返事頂戴。』

そのメールも返せなかった。

十四時、ハウスキーパーさんが作ってくれた昼食を少しだけ食べた。

十五時、実家に向かった。
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