あなたは運命の人
大学を終えた午後、自分の部屋で時事ニュースを携帯でチェックしていた時だった。


『美優は君のところに行っている？行っていたら引き留めておいて欲しい。』

訳の分からないメールが突然アイツから来た。

美優が来てるか？
今日も美優は熱が引かないからと大学を休んでいるから会っていないのに俺にメールを寄越してきた。

また何かあったようだ。

眉を寄せながらもすぐに返信した。

『美優は居るけど、俺がアンタの言う通りにすると思う？』

美優は来ていないが嘘をつき、あえて挑発的な言葉で返した。
だってアイツの言うことに従うのは癪だから。

すると再び手の中の携帯が震えた。
使用人からの連絡だ。
美優が俺の家に来たようだ。

アイツの考えはビンゴ。
よく美優の行動を分かっていらっしゃる。

玄関に降りて美優を待つと、現れた美優は泊めて欲しいと声を張り上げた。
騙されていたと何かに怒り狂っている。
美優が興奮しているし、とりあえず二階の俺の部屋に連れて行った。
俺はお気に入りの一人掛けソファに足を組み、頬杖をついて座る。
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