【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
涙の告白
「あ、凜人さん……」
「お、美乃梨」
掃除を終えてリビングに戻ると、凜人さんはリビングで本を読んでいた。
「……あ、サンドイッチ、食べてくださったんですね」
わたしが凜人さんが起きた時に食べてもらおうと作ったサンドイッチを、凜人さんは平らげてくれたようだった。
「ああ。……美味かったぞ」
「本当ですか?良かった……」
口に合うか分からなかったけど、美味しいと言ってもらえて良かった。作った甲斐があった。
「……あの、お夕飯、何か食べたい物はありますか?」
凜人さんにそう問いかけると、凜人さんは顔を上げて考えたような仕草をした。 そして一言こう言った。
「じゃあ、ハンバーグが良いかな」
「ハンバーグですね。分かりました。 ちなみにソースは何系が好みですか?例えば、デミグラスソースとか、和風ソースとか、いろいろあるんですけど……」
と凜人さんに問いかけると、凜人さんは「お前に任せる」とだけ答えた。
「え?お任せでいいんですか?」
「ああ。美乃梨の作ったものなら、何でもいい。特にこだわらない」
「わ、分かりました……」