【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
そう言われるととても迷うな……。わたしの気分で選んでしまっていいものなのか……。分からない。
「では、わたし買い出しに行ってきます。凜人さんはゆっくりなさっていてください」
そう言ってリビングを出ようとした時、背中越しに凜人さんの声が聞こえてきた。「俺も行くよ」と。
「え?」
「一人じゃ危ないだろ?車出してやる」
「い、いえ!そんな、大丈夫ですから……!」
どうしてわたしに、そんなに優しくしてくれるの……? そんなに優しくされたらわたし、凜人さんへのこの気持ちを抑えきれなくなってしまうよ……。
好きだと気付いてから、この距離感がもどかしかった。近いようで遠いこの距離感は、わたしの心をくすぐらせる。
「何してる。早くしろ」
「……はい」
たけどちょっと強引な所も、わたしは好きなのかもしれない。 こうしてそばにいれるだけで、わたしは幸せを感じられる。
「行くぞ」
「お願いします」
「……美乃梨、今日はちょっとだけ遠出しようか」
「え?」
凜人さんの運転する車に乗り込むと、車は家の門を抜けて郊外へと走り出した。