【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


「……み、美乃梨?」

「凜人さんのことが好きで好きで、仕方ないんです……。この気持ちを抑えようとしたけど、それはできません……」

 もう、伝えるつもりなんてなかったのに、言ってしまったじゃないか……。凜人さんのバカ……。

「……本当に、俺のことを?」

「嘘なんか付きません!……わたしは本当に、あなたのことが好きなんです。あなたに抱かれている時は、いつも幸せだと感じています。 例え恋人になれなくても、わたしはあなたのそばにいられれば、それだけで良かったのに……」

 この気持ちを抑えようとして必死だった。悟られたくない。バレたくない。そんな気持ちもどこかにはあった。

 だけどこうして、気持ちを伝えてしまったことを後悔した。……言うつもりなかった。言わなければ良かったのに……って。言った後に後悔しても遅いけど、後悔した。

「……美乃梨、ごめんな」

「っ……すいま、せん……」

 だんだん涙で視界が滲んできた。堪えていた涙を抑えきれなくなり、わたしは車をドアを開けて外に出た。

「っ……ふぅっ……」 

 ポタポタと溢れるその涙は、コンクリートに滲み続けた。
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