【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「美乃梨……」
「来ないで……!お願いだから……。来ないでください……」
こんな涙で腫らした目、好きな人には見られたくないの……。
「おい、美乃梨……!」
その場を離れたくて走り出したその時ーーー
「待てよ、美乃梨!」
「離して……!」
凜人さんに腕を掴まれた。
「俺の話も聞いてくれ、美乃梨!」
……え? 俺の話……?
「美乃梨の気持ち、気付いてたかもしれない」
「……え?」
気付いてたかも、しれない? どういうこと……?
「美乃梨の俺を見る目が変わったってことには、気付いていた。俺を見て顔を赤くしたり、恥ずかしそうに目を伏せたり……。もしかしたらそうなのかもしれないって、なんとなくは気付いてた」
「じゃあなんで……」
「それが俺の自惚れだったら、イヤだって思ったんだよ」
自惚れ……。それはわたしだってそう。凜人さんがわたしと同じ気持ちだったらいいのになんて、勝手にそう思ったりした。自惚れでも。
「俺も最近ずっと、お前のことが頭から離れない。……ずっと気になって仕方なかった」
そう言われて、わたしは目を伏せた。