【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
あれから2週間が経過した。正式に凜人さんの恋人になったわたしは、嬉しさのあまり笑顔がこぼれてしまうばかりだ。
「美乃梨、行ってくる」
「行ってらっしゃい」
「なるべく早く帰るようにするから」
仕事に出掛ける凜人さんを玄関で見送ると、凜人さんはいつも、出掛ける前におでこにキスをしてくれる。
「じゃあ美味しいご飯作って、待ってます」
「楽しみにしてる。行ってくる」
「行ってらっしゃい」
凜人さんは笑顔で、仕事へと向かった。
凜人さんが仕事へ出かけた後、家政婦として屋敷の掃除をする。凜人さんが仕事に行ってる間、わたしは屋敷の中をキレイに掃除して、凜人さんが帰ってきた時にキレイな状態で出迎えてあげたい。
掃除を一通り終えて部屋に戻ると、タイミングよくスマホの着信音が鳴った。電話してきたのは、鈴音さんだった。
「もしもし?鈴音さん?」
「あ、もしもし美乃梨さん? 今からちょっと、出てこれない?」
「……へ?」
い、今から?一体どうしたのだろう?
「美乃梨さんと、これから行きたい所があるの」
「行きたい所……?」