【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「行くぞ!1.2.3……!」
処置室へ運び、処置を開始した。
「おい!急げ!」
「はい!」
「……朝霞先生、妊婦の心拍が下がってる!」
ダメだ、脈が触れない……。どうする、どうすればいい……!?
「やむを得ない……。ここで赤ちゃんを取り出します!」
「え、ここで!?」
「母体だけじゃない。今は赤ちゃんもとても危険な状態だ。……まずは帝王切開で、赤ちゃんを出産させます」
俺は「分かった」と答えて器材の準備をした。
「オペ室に運んでる時間はない。ここで出産させます……!」
「了解! 小山内、産科にもう一人コンサル頼んでくれ!」
「はい!」
妊婦は未だ意識混濁の状態になっており、会話など出来る状態ではなかった。脈拍も早くなり触れないため、まずは赤ちゃんを出産させる判断のようだ。
「赤ちゃん必ず助けるぞ!」
「はい!」
「加古川先生、前立ちに入ってもらえますか?」
「え、俺が?……分かった。前立ちに入ろう」
朝霞先生と共に、母子ともに助けるために俺たちは奮闘した。
「赤ちゃん産まれるぞー!」
「了解!」