【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「へぇ?」
「……何だよ」
おい。なんでそんなにニヤニヤしているんだ?
「その彼女のこと、相当好きなのね?」
「はっ!?」
な、何だよ突然……!
「だってすごく嬉しそうだから、加古川先生」
「……別にいいだろ」
「はいはーい。 わたし、診察あるから行くわ」
そう言って川富先生は、医局から出ていった。そしてふとそこに書かれたメモを読む。
【凜人さんへ
お仕事お疲れ様です。お腹空いた時に食べてください】
「……美乃梨、お前本当可愛いヤツだな」
ここまでしてくれなくてもいいのに。……でもサプライズみたいで、ちょっと嬉しい気がする。
「いただきます。……うまい」
美乃梨の作ったおにぎりを食べると、中には昆布が入っていて、甘じょっぱい感じが美味しかった。
「これは鮭か……。うまい」
美乃梨の作ってくれたおにぎりを、よほどお腹が空いていたのかあっという間に食べてしまった。
「ごちそうさまでした」
おにぎりを食べお腹も満たされたわたしは、美乃梨に【おにぎりありがとう。美味かった】とメールを送り、患者の様子を見に行くことにした。