【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


 あ、そうだ……。わたし、凜人さんのためにしてあげたいことが一つあった。

「あの、凜人さん。良かったら、背中流しましょうか?」

 シャワーを浴びている凜人さんに向かって、わたしはバスルームの扉越しにそう問いかけた。

「え、なんだって?」

 凜人さんはシャワーの音で聞こえなかったようで、シャワーを止めてもう一度わたしにそう聞いてきた。

「良かったら背中、流しましょうか?」

「はぁ!? い、いいって!」

 慌てて拒否する凜人さんに、わたしは「遠慮しなくていいですよ」と言った。

「いや、遠慮はしてない! 本当に大丈夫だって……!」

 凜人さんはわたしの言葉に相当慌てているようで、すごいバスルーム越しに慌てている様子が垣間見えた。

「そうですか?」

「あ、ああ。気持ちだけ受け取っておく。ありがとう」

 そう言われたわたしは「分かりました。何かあったら言ってください」とだけ伝え、自分の部屋に戻った。

「美乃梨、良かったら一緒に呑まないか?」

 部屋でゴロゴロと過ごしていると、凜人さんが部屋の扉越しにそう聞いてきた。
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