【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
エピソード6
初めてのお誘い
それから2ヶ月が過ぎた頃、外はすっかり秋の気配を迎えていた。肌寒くなり、外に出るとひんやりと冷たい風が肌を掠める。
家の中で家政婦として1日を過ごすことも多いわたしは、毎日凜人さんのために料理を作り、背中を流したりマッサージしたりと、凜人さんを癒やしてあげたいと色々とやっているのだけど……。
以前と比べて凜人さんとはこんなにも距離が縮まっているのに、やっぱりどこか不安になってしまうことが多い。 凜人さんとどこかへ行く約束をしても、急に病院に呼び出されたり……。患者の容態が急変して帰りが遅くなったりすることもあるし……。
その度にいつも、すまないと謝ってばかりの凜人さん。謝って欲しいわけではないし、別に責めている訳ではないのだけど……。だけどちょっだけ寂しさもあるの。凜人さんのそばにいれる時はずっといたいし、好きだとたくさん伝えたいし……。
そうやって不安になっても仕方のないことは分かっているし、どうしようもないことくらい分かっているのに……。心のどこかでは、このまま凜人さんが離れてしまうような気がしてならないのだ。