【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
 

「凜人さん、夕食が出来ました」

「ああ、分かった。すぐに行く」

「はい」

 夕食を作り終えて部屋に呼びに行くと、凜人さんは何やら分厚い本を読んでいるようだった。

「いただきます」

「どうぞ」

 二人で手を合わせて夕食を食べるこの時間が、何よりも幸せだ。

「うん。美味い」

「良かった。 ちょっと濃いめの味付けにしちゃったので、大丈夫かな?って思いました」

 わたしがそう言うと凜人さんは「そうか?俺はこのくらいの方が好きだけどな」と言ってくれた。

「ありがとうございます」

「なんか美乃梨、前より料理上手くなってないか?」

 わたしの作った手料理を食べながら、凜人さんはそんなことを言ってきた。

「え、そうでしょうか?」

「ああ。俺好みの味付けになってきたよな?」
 
 料理が上手くなっているなんてあまり実感したことはないけれど……。凜人さんがそう思ってくれるのなら、わたしはとても嬉しい。

 毎日料理しているだけあって、少しだけでも料理の腕が上がっているのなら、もっともっと頑張りたい。……凜人さんのために。
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