【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
だからあんなにウキウキな顔をしていることってなのか……。柳井に誘われたのが、よほど嬉しいようだ。
少しして俺も患者の様子を見に行くため、院内を歩き出した。
そして「よお、凜人!」と声をかけられて振り返ると、そこにいたのは噂の柳井だった。
「なんだ、柳井か」
「なんだとはなんだ?凜人」
柳井も俺の同期みたいなものだが、俺のことを凜人と呼ぶ男だ。 まぁ昔からよく荒井と柳井とつるんでいたから、今もなお仲はいい気がする。
「聞いたぞ?川富先生とデートするんだって?」
「え、なんで知ってるんだよ?」
と柳井は俺に不思議そうに聞いてきた。
「本人から聞いた」
「マジかよ〜」
と言いつつも、ちょっとニヤついていた柳井だった。
「お前、川富先生のこと悲しませるなよ?」
「分かってるよ。……今度のデートの時に、俺から告白するつもりだし」
柳井はそう言って恥ずかしそうに頭をかいた。
「そうか。なら良かった」
これで川富先生は幸せ万々歳だな。
「それよりお前はどうなんだよ、凜人」
「え、俺?」