【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


 なんで俺なんだ……。

「ああ、川富先生から聞いたんだ。 お前美人な彼女がいるんだろ?」

「……まぁな」

「川富先生が言ってたぞ。お前なんだかんだ幸せそうだってな?」

 川富先生……。コイツに色々喋りすぎだろ!

「まぁ、幸せだけど」

「なんだよ、惚気かよ!」

 って言われても、俺は惚気ているつもりは全くないのだが……。

「相変わらずうるせぇな、お前は」

「はっ?ひでぇ……!」

 そんな会話をしていた時、俺の医療用のスマホが鳴りだした。

「はい。加古川です」

「加古川先生、すぐ来て!急患よ!」

「分かった。すぐ行く」

 俺は電話を切り、柳井に「すまない。急患だ」と言った。

「おお、行ってこい! 何かあったら遠慮なく頼れよ!」

「ああ、ありがとう」

 俺はすぐ走って処置室へと向かった。

「待たせた!どんな状況だ?」

「10代の女性たちよ!」

「たち?」

 まさか、他にもいるというのか?おいおい。マジかよ……。

「あと10人運ばれてくるわ!」

 処置をしながら川富先生は答えた。

「あと10人!?」
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