【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
そんなにいるのか!?
「どういうことだ?」
「部活中に差し入れのお弁当を食べた部員11人が嘔吐や下痢の症状があるようよ! おそらく食中毒かもしれないわ!」
食中毒?マジか……。これじゃ手が足りねぇな。
「次の患者運びます!」
次々と運ばれてくるその患者の数に、俺は思わず「俺たちだけじゃ手が足りねぇ。外科と内科にもコンサルを頼もう」と話した。
「ええ、お願い! 米田、バイタル測って!」
「はい!」
すぐに外科と内科にもコンサルを頼み、俺も処置を始めた。
「大丈夫ですか?聞こえますか?」
「……っ、はい……」
「ゆっくりでいいので、名前言えますか?」
「あき……の……かず、ね……です」
患者の名前を聞き取り「秋野さん、もう大丈夫だよ」と言った俺は、すぐに処置を済ませた。
「加古川、待たせたな」
そこにやってきた荒井に「そこの患者を頼む」と伝えた俺は、一旦処置室から出て部活の顧問に話を聞くことにした。
「先生ですか?」
「は、はい。野田と言います」
「お昼にお弁当を食べたと言っていましたが、何を食べたか教えてもらえますか?」