【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
凜人さんが着替えている間に、わたしは夕食の準備をした。外に食べに行きたかった気持ちもあるけれど、こうして二人夕食を食べれることの方がわたしにとっては嬉しいことだから。
だから気にしない。
「待たせたな、美乃梨」
「いえ。ちょうど出来た所です」
「ありがとう。食べようか」
二人で「いただきます」と手を合わせ、夕食を食べ始める。
「うん、美味い」
「良かった。今日は有り余りの食材しかなかったので、それで作れるものしかなかったんですけど……」
「そんなことはない。美乃梨の愛を感じる」
そう言われてわたしは、思わず「嬉しいです」と答えた。
「そういえば夕方のニュースで、食中毒の患者さんが凜人さんの病院に運ばれてきたってやってるのを見ました」
「ああ。その日の昼に食べた焼肉弁当が原因で食中毒になったらしい。早めの処置が出来たおかげで、生徒たちはもう回復に向かっているよ」
わたしがそう聞くと、凜人さんはそう言っていた。
「そうですか。良かったですね」
「明日また検査して何もなければ、全員退院出来ると思う」
「そうですか」