【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
それは良かった。食中毒は本当に大変みたいだしね。 でもそういうニュースを見ると、自分も気を付けないとと本当に思う。食中毒は身近な家庭でも起こりやすいと聞くし、わたしも気を付けなきゃな……。
「しかし参ったな。あんなに一気に搬送されてくると救命の人手不足をより感じるよ」
「そうですか……」
凜人さんはいつも言っている。救命医は人手不足で、何か大きな災害が起きた時は、俺たちだけじゃ回せないって。だからこそ、凜人さんが頑張っている姿を応援したいと常に思っている。
「ごちそうさま。美味かったよ」
「いえ、良かったです」
夕食を食べ終えて、食器を片付けようとしていると、凜人さんからこう言われた。
「そうだ、美乃梨。明日は休みだし、気分転換にどこかに出掛けないか?」
「え、でも大丈夫ですか? 疲れてませんか?」
お仕事で毎日忙しいからこそ、休みの日はゆっくりと休んでほしいと思っているけれど……。
「俺なら大丈夫だ。明日は美乃梨と一緒に過ごしたい気分なんだ」
わたしと一緒に過ごしたい気分……。それは嬉しい。わたしも同じ気持ちだから。