【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
エピソード7
二人だけのピクニック
次の日わたしは、いつもよりも早く起きてお弁当作りを始めた。今日はあまりにも楽しみ過ぎて、朝の5時に起きてしまった。
それほど楽しみにしていたってことなんだよね……。早く行きたいな。
凜人さんの顔を思い浮かべながら、わたしは凜人さんのためにお弁当を時間をかけて作った。
「美乃梨、おはよう」
「おはよう、凜人さん」
「起きるの早くないか?まだ6時だぞ?」
6時過ぎに起きてきた凜人さんは、まだ眠そうな表情でキッチンでお弁当を作っているわたしを見てそう言ってきた。
「なんか今日が楽しみ過ぎて、早く起きてしまって……」
「……お前、可愛いこと言うな」
そんなことを口にしたら、凜人さんはそう呟いてわたしを後ろから抱き締めてきた。
「えっ、凜人さん?」
「ありがとう、美乃梨。すごく嬉しいよ」
「……いえ」
体を離した凜人さんは「俺も何か手伝うよ」と言ってくれた。
「いいんですか?もう少し寝てなくて」
「いいんだよ。美乃梨とこうして過ごせることが、嬉しいんだ」
そう言われてわたしは「嬉しい」と呟いた。