【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


「美乃梨、準備終わったか?」

 部屋の扉越しに、凜人さんの声が聞こえてきた。

「はい。今終わりました」

「じゃあそろそろ出掛けようか」

「はい」

 部屋を出て凜人さんと合流し、お弁当と水筒を持って家を出た。

「お弁当、後ろでもいいぞ?」

「いえ、そんなに大きくないのでこのまま足元で大丈夫です」

「じゃあ出発するか」 

 お弁当を足元に起き、シートベルトを着用したのを確認した凜人さんは、車のエンジンをかけ車を走らせた。

 目的地の公園まで約30分。わたしは凜人さんと他愛もない話をしながら、公園へと向かった。

「お、ここだな」

「はい」

 駐車場に車を止めて車を降りたわたしたちは、お弁当などを持ち近くの芝生へと歩き出した。

「重いだろ?持ってやる」

「ありがとうございます」

 お弁当を凜人さんに持ってもらい、ちょうどいい場所を探した。

「ここいいな。眺めもいいし。ここにするか」

「はい。そうしましょう」

 座る場所を決めて、そこにレジャーシートを広げていく。お弁当をレジャーシートの上に置いて、一旦並んで座る。
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