【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「そっか。荒井先生なら大丈夫そうだね」
「ああ」
「じゃあね、美乃梨さん。またね」
「はい。また」
川富先生は席を立ち上がると、そのまま俺たちの前から手を振って立ち去っていった。
「何を話してたんだ?川富先生と」
「え、ええっと、そんな大した話じゃないです」
「そうか。川富先生に変なこと聞かれてないか?」
なんとなく川富先生、美乃梨に変なこと聞いてないか心配だな……。変なことを美乃梨に吹き込んでなきゃいいんだけどな……。
「変なこと?」
「……いや、何でもない。待たせて悪かった。帰ろうか」
「はい」
美乃梨を連れて病院を出て、また車に乗り込んだ。
「今日は疲れたろ?色々あったし」
「いえ、そんなことないです。楽しかったです、ピクニック」
「なら良かった」
美乃梨が楽しかったなら、それでいい。俺も楽しかったから。 美乃梨とこうして二人、楽しい時間を過ごすことが出来て幸せだと感じる。
「わたしは凜人さんと一緒なら、どこでも楽しいです」
「俺もだ」
俺はこれからも、美乃梨のために幸せな時間を作っていきたい。