【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
彼の正体は医者
恐る恐る車から降りると、そこには大きな豪邸が目の前に建っていた。そして大きな門とたくさんの花に囲まれたその玄関は広すぎて、目を見開くことしかできなかった。
「美乃梨?」
「え?」
「入れ」
「お、お邪魔、します……」
ひょええ……! ひ、広すぎる!何この玄関!しかも大理石だし……!
「こっちだ」
「は、はいっ……!」
大きな壁画も飾ってあるその広々とした玄関を通り抜けると、中庭が見えた。中庭には大きな噴水、そして広々としたガーデンテラスが窓から覗かせていた。
「ええっ……何この家」
広すぎて怖いんだけど……! 恐る恐る後を着いていくと、どのくらいあるのか分からない広さのリビングにやってきた。
「適当に座っててくれ」
「て、適当にって……」
こんなに広々としたリビングだけでなく、ソファまで高級だし……。しかもフランス産の有名なブランドのソファだよ……。
「早川、お客様がいらした。紅茶を持ってきてくれるか?」
「かしこまりました」
家政婦さんもいる……。わたし初めて見た、家政婦さん……。