【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
それから帰宅予定時間の19時30分を過ぎても、凜人さんはまだ帰ってくる気配がなかった。
「……遅いな、凜人さん」
19時30分には帰ってくるって言ってたんだけど……。どうしたんだろう?仕事で遅くなっちゃってるのかな……?
でも仕事で遅くなる時は、必ずわたしに「すまない。ちょっと仕事で遅くなる」と連絡してくれるはずなんだよね……。連絡がないなんてこと、あり得ないのだけど……。
「何かあったのかな……?」
クリスマスだから、道でも混んでるのかな?それとも、本当に何かあったのかな……?連絡もなしに遅くなると、心配になってしまう。
「大丈夫、だよね……」
凜人さんに限って、そんなことはないよね。
「凜人さん……。早く会いたいな」
凜人さんとこうして一緒に過ごせることが本当に幸せで……。
「ただいま、美乃梨」
それから待つこと30分弱。凜人さんはようやく帰ってきたのだった。
「凜人さん……!」
帰ってきた凜人さんに、わたしは思わず思いっきり抱き着いた。
「え、美乃梨……?どうした?」
「遅いよ、凜人さん……」