【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
二人で「いただきます」と手を合わせ、夕食に手を付ける。
「……ん、美味い。めちゃくちゃ美味いわ」
そう言ってお肉をダイナミックに頬張る凜人さん。その食べっぷりに、わたしは思わず笑ってしまった。
「ん、なんだ?」
「フフッ……。いえ、美味しそうに食べるなって思って」
「だって美味いから」
そんな凜人さんに、わたしは「お肉はなくならないので、急いで食べなくても大丈夫ですよ」と答えた。
「そうだな、確かにな」
「はい。グラタン温め直して来たので、少しフーフーしてから食べてくださいね」
「お、グラタンも美味そうだな」
目の前に置かれたグラタンを見て、子供みたいに笑っていた。
「ん、美味い」
「良かった」
「やっぱり冬はグラタンだな。温まるし」
そんな凜人さんと楽しく夕食を食べている時、お絞りで手を拭いた凜人さんがスプーンを置いて、こう言った。
「美乃梨、話があるんだけど」
「……実はわたしも、凜人さんに渡したいものがあるんです」
「え? 俺に?」
「はい。……凜人さん、これわたしからのプレゼントです」
わたしはプレゼントを凜人さんに手渡した。